006 H2Oアドベンチャー

リバーカヤックのスクールコースがある道内で唯一のガイド会社。受入れの準備を大切にリピーターを増やす

カヤックをメインにSUPも導入するH2Oアドベンチャー。ニセコの宿・自然生活体験センター「冒険家族」を拠点に、周辺の川や海、湖をフィールドで体験プログラムを開催しています。代表の庵経弘さんに話しを聞きました。

庵経弘(いおり・つねひろ)
H2Oアドベンチャー代表
1971年、京都府生まれ。
四国でラフティングガイドを経験した後、
2004年北海道へ移住、NACにてガイド経験を積む。
2010年、独立。

拠点施設の前で巨大SUPと

拠点施設の前で巨大SUPと

アウトドア少年からガイド会社を

ウチは日本セイフティーカヌー協会(JSCA)の公認校でもあり、わたしは広報の委員長もやっています。インストラクターを認定するトレーナーも拝命しています。出身は京都府。中学生のころ、琵琶湖に友人と一緒に自転車で1周旅行をしたことが、アウトドアの世界に入るきっかでした。高校ではワンダーフォーゲル部に所属。山やMTBに熱中していました。高校卒業後は東南アジアをリュックひとつで放浪しましたね。夏はアルバイトと旅にあけくれ、冬はスキーに夢中。その間、ラフティングに出会い、四国でラフティングガイドの仕事をしていました。北海道には2004年に来ました。本物のアウトドアを求めて移住。NAC(ニセコ・アウトドア・センター)さんで経験を積ませてもらい、独立しました。ガイド分野では季節に応じて変わっていきます。春先から初夏にかけてはラフティングの仕事。5月〜6月、9月〜10月は団体ツアーのヘルプに回ることが多い時期です。夏はカヤックとSUPになります。冬はバックカントリーのツアーがメイン。スノーシューのトレッキングの体験プログラムも実施しています。フィールドでいうと、ニセコの尻別川・積丹半島の岩内の海・洞爺湖などです。

SUPをクルマから降ろす日常の一コマ

SUPをクルマから降ろす日常の一コマ

カヤック・SUPをやりたい若い人に来てほしい

募集しているのはカヤック・ラフト・SUPのガイドです。現在はパートの人を中心に運営しています。わたしも年齢が上がり、今、46歳。若い人に来てほしいと願っています。私たちの仕事って、決してガバガバと儲かるわけではない仕事。季節商売という側面もあり、アウトドアが好きでなければやれない仕事です。具体的には、将来カヤックやSUPをやっていきたいと思っている人です。カヤックとSUPは表面的には違うスポーツに見えますが、実は同じジャンル。シングルパドルで漕ぐスポーツなのです。SUPは2つの流れがあって、一つはサーフィン界からの流れのもの。もう一つはパドルスポーツ界からツーリングの流れがあるのです。いま、その2つが合体してきて楽しみ方が多様化。ファンが拡大してきています。わたしはどちらかといえば、カヤックが好きですね。けれど、新しいものにもチャレンジしていくという点でSUPにも取り組んでいます。今はその魅力を体感し、伝えていこうと思っているところです。昨年からトライして、今年2018年から本格的に体験プログラムを事業化していこうと思っています。SUPはカヤックに比べて、技術的にはそう難しいものではありません。だから早くガイドになれます。フィールドとしては、尻別川があるのですが、海や、湖に行ったりしています。ツアーの受入れ人数的には、14人くらいがマックスでやっています。

拠点としている「冒険家族」は旧小学校

拠点としている「冒険家族」は旧小学校

提供メニューとしては、ウチは「体験」「スクール」「ツアー」「オーダーメイド」の4種類があります。道内でも川を主体としたリバーカヤックを指導しているのはウチしかないかもしれませんね。レッスンをしているのはウチくらい。初めて参加されるからは体験からです。募集しているのはここの体験を担当してもらうガイドです。体験プログラムは半日の体験ですよね。もっと長く、深くやりたいといったリピーター向けのオーダーメイドツアーもやっています。フィールドは全道です。北海道中どこでも行きたいと思っています。知床のつけねあたりは面白い。あまり知られていないですが、とてもいいですね。技術的にもレベルが高いところがたくさんあります。そういうところにはある程度の技術力をもったお客さんたちとレッスンとレスキューも指導して一緒のチームになって楽しみます。海外ではやっているパターンです。冬はスキーですね。本州からのお客さんが来ています。「2泊3日でお願いします!」と。それだけのリクエストでわたしが3日間、その人に合うだろうというフィールドにお連れします。ほぼ、バックカントリーです。長い人で1週間。空港ピックアップでひたすらバックカントリーを滑って空港に送る。というお客さんもいますね。冬はほぼ常連さんが占めている状況です。

裏方作業も大切な仕事

裏方作業も大切な仕事

「準備8割」。これを大切にしています。参加者がどれくらいのレベルなのか、技量なのか、ここを知っておくことが大切だと思っています。ほんとは、そんなこと考えなくてもいいのかもしれません。実際、来た人をただ楽しませているガイド会社もあります。でも、わたしとしては、なんかできないんですね(笑)。一期一会の精神を大切に、北海道のアウトドアフィールドを安全に楽しく、また来たくなるような時間を目指して仕事をしていきたいと思っています。

 

 

撮影・文 花岡俊吾(北海道体験.com)

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